カレーと本のマッチングブログ

このカレーの味って、あの本に通じるものがあるかも。

カレーと本から思い立ち。

カレーと本が好き。
と言っても、並外れてというわけでなく、人並みより少しだけ好きという程度ではあるけれど。
だから(と言うにはやはり仰々しい)、平日休日問わず、ランチはなるべくカレー屋さんを目指して歩くし、そのお供はいつも本。本を片手に、スプーンで口元にルーとご飯を忙しなく運んでいる。
昨日もそう。
八丁堀の「新川デリー」でカシミールカレーを頼み、黄土の奔流 (光文社文庫)を読んでいた。生島治郎氏の傑作冒険小説である。1920年代の中国が舞台。「それなら中華料理だろ!」と思われるかもしれないけれど、濫読ゆえに皆目気にしない。
ちなみに「新川デリー」は、上野と銀座の名店「デリー」の暖簾分け店である。独自の味わいで、本家のカシミールカレーに比べるとマイルドな味わいが特徴。

さて、もそもそとカレーを食べていた時、ふと思い浮かんだ。
いままで食べてきたカレーは十人ならぬ十店十色の個性に満ち溢れていた。
小説、ノンフィクション、ビジネス書、科学書、写真集etc……本もそう。
それぞれに味わいがあり、心に爪痕を残していく。
もしかしたら……
この店のカレーの味って、あの本に通じるものがあるかも。
突拍子もない思いつきがブログ執筆決意に至った経緯。
そこで私は足を運んだカレー店とこれまでに読んだ本を結びつけて、それぞれの感想を書き連ねていこうと思う。
カレー屋さんの開拓と読書のモチベーションになればという個人的な利益も大いに含みつつ。

ともあれ、カレーの味も、本の感想も、「それって違くね!?」と思う方も多々いるかと思う。
カレーはスパイスの配合が生み出す深みと共に辛さが魅力。
是非とも惜しみなく辛口のご意見を伺わせていただけましたら幸いです。